100均のご祝儀袋は失礼なのか?ケース別に考える使い方と選び方

冠婚葬祭に欠かせないご祝儀袋。一見するとどれを選んでも同じように思えるかもしれませんが、実は選び方ひとつでマナーの印象が変わることもあります。特に、100均で購入できるご祝儀袋については「失礼なのでは?」という声も聞かれるところ。この記事では、100均のご祝儀袋を使う場面と注意点、さらにおすすめの選び方をご紹介します。


100均のご祝儀袋は失礼になる場合とは?

結論から言うと、100均のご祝儀袋を使うこと自体が必ずしも失礼とは限りません。しかし、贈る相手や状況によっては適切でないと判断されることもあります。以下のポイントを押さえておきましょう。

1. 目上の人に渡す場合

上司や年長の親族など、目上の方に贈る場合には特に注意が必要です。100均の商品が悪いわけではありませんが、安価な印象が伝わることで「配慮が足りない」と思われる可能性があります。目上の方には、より格式の高いご祝儀袋を選ぶのが無難です。

2. ご祝儀の金額が多い場合

3万円以上のご祝儀を包む場合には、100均のご祝儀袋は避けた方がよいでしょう。包む金額に見合った袋を選ぶのが一般的なマナーとされています。たとえば、豪華なデザインや上質な素材を使用したものを選ぶとよい印象を与えられます。


100均のご祝儀袋を使ってもよい場面

一方で、状況によっては100均のご祝儀袋を選んでも問題ありません。適切に選べば、むしろ喜ばれることもあります。

1. 友人の結婚式やカジュアルな場面

友人同士の結婚式や気軽なパーティーの場合、100均のご祝儀袋でも十分です。最近では、デザイン性に優れた商品が多く、おしゃれで可愛らしいものが揃っています。むしろ、センスの良いデザインを選べば相手にも喜ばれることでしょう。

2. 少額のご祝儀を渡す場合

5,000円や1万円など、少額のご祝儀の場合には、100均のご祝儀袋でも失礼にはあたりません。ただし、デザインの選択には注意し、相手や場面に合ったものを選びましょう。


セリアとダイソーのご祝儀袋をチェック!

100均でも特に人気のあるセリアとダイソーのご祝儀袋。両者の特徴を見てみましょう。

セリアのご祝儀袋

セリアでは、華やかで可愛らしいデザインのご祝儀袋が多数揃っています。たとえば、淡いピンクやゴールドのアクセントが特徴的なものや、シンプルで上品な白地の袋もあります。初心者にもわかりやすく、袋の裏面には記入方法が丁寧に書かれている点も魅力です。

ダイソーのご祝儀袋

一方、ダイソーはバリエーションの豊富さが強みです。季節感のあるデザインや伝統的な和柄の袋が揃っており、選ぶ楽しみがあります。また、ふくさや筆ペンなど関連アイテムも同じ売り場で揃うため、一度で必要なものを揃えられるのも便利なポイントです。


ご祝儀袋の正しい書き方とマナー

せっかく選んだご祝儀袋、書き方が不適切だと台無しになってしまいます。ここでは、正しい記入方法を解説します。

1. 必要な道具を用意する

毛筆や筆ペンを用意しましょう。ボールペンや万年筆はマナー違反とされるため注意が必要です。筆ペンは100均でも購入可能で、使いやすい商品が多く揃っています。

2. 中袋の書き方

中袋には以下の情報を記入します:

  • 表面中央に金額(例:「金壱萬円」)
  • 裏面左下に住所と氏名

金額は旧字体を使用するのが一般的です。また、文字は縦書きで記入し、丁寧に書きましょう。

3. 短冊の書き方

短冊には贈り主の名前を記入します。結婚祝いの場合、「寿」や「御結婚御祝」などの名目も記載します。読みやすく、バランスよく書くことを心がけましょう。

4. ご祝儀を包む

ご祝儀は新札で用意し、肖像画が表面・上部にくるように中袋に入れます。袋の折り目の向きにも注意し、下側を上側に重ねる形にします。


まとめ

100均のご祝儀袋は、相手や場面に応じて適切に選べば大いに活用できます。しかし、目上の方や高額のご祝儀を渡す場合には避けた方が無難です。セリアやダイソーの豊富なラインナップから選ぶ際には、デザイン性だけでなく、場面に合ったものを意識しましょう。

適切なご祝儀袋選びで、贈る側も受け取る側も気持ちよくお祝いの場を迎えられるようにしたいですね。